ご挨拶

北海道大学大学院医学研究院
医学教育・国際交流推進センター長

田中 伸哉

医学教育および医療従事者の研修において、シミュレーターや模擬患者などを用いて臨床を模擬体験するシミュレーション医療教育の重要性が近年高まっております。シミュレーション医療教育は、医療倫理や医療安全の観点からも医療現場での実施前に必要とされる重要な訓練教育であり、現在では医療系専門職教育の国際的潮流に位置しております。

本学においても医系多職種連携教育研究棟の改修工事が竣工したことに伴い、平成28年4月1日付でクリニカルシミュレーションセンターを開設し、令和7年4月1日付けで組織改革を行い、医学教育・国際交流推進センタークリニカルシミュレーション推進部門となりました。本部門は医系多職種連携教育研究棟の2階、3階及び5階にわたって約1,234㎡のスペースを有しております。診断学実習、共用試験OSCEなどに使用できる診療研修室のほか、高度シミュレーション室が設置されております。今後、本学におけるシミュレーション医療教育の中核施設として、医・歯・薬学部の学生のほか、研修医、歯科医師、看護師、薬剤師など多くの医療系専門職の方々に利用していただくことを期待しております。
関係者の皆様におかれましては、本部門の活動にご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。